ヴィルトゥオーゾコース長

福井 直昭 教授
担当:ピアノ

【学歴・取得学位】

1993年慶應義塾大学経済学部卒業、1995年武蔵野音楽大学大学院修士課程器楽専攻修了。更に1998~2000年の間、ミュンヘン音楽大学にて研鑽を積む。修士(音楽)、学士(経済学)。

【職歴】

武蔵野音楽大学図書館長、企画部長、副学長等を経て、現在、武蔵野音楽学園理事、武蔵野音楽大学学長、武蔵野音楽大学附属高等学校校長、楽器ミュージアム館長、ヴィルトゥオーゾコース長、教授(ピアノ)。

【師事】

エルジェーベト・トゥシャ氏、コンスタンティン・ガネフ氏、ジュリア・ガネヴァ氏等に師事

【演奏・研究・執筆等】

1998年紀尾井ホールでのデビュー公演は、音楽誌上で藤田晴子氏により邦人年間ベストリサイタルに選出される。ソリストとしては、1996年「ブダペストの春」国際音楽祭に招聘されメンデルスゾーン室内管弦楽団等と協演、ハンガリー国営放送で生放送されヨーロッパデビューを飾る。その後も、1997年「ハンガリー・ヴィルトゥオーゾ室内管弦楽団東京公演」、世界42ヶ国に衛星生放送された1998年「プルガリア国立放送交響楽団創立50周年記念公演」、ブルガリア国営放送で生放送された2000年「ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団定期公演」、リストの協奏曲を2曲演奏した2004年「ピアノ新人会第100回記念公演(東京交響楽団)」、巨匠P.アントルモン指揮による2009年「ニュルンベルク交響楽団東京公演」、NHKでも取り上げられた2009年「日本・ハンガリー国交回復50周年記念 リスト音楽院管弦楽団東京公演」等に出演するなど、内外約20の著名オーケストラと協演を重ね、日本を代表するリスト弾きの地位を得る。

室内楽の分野でも多くの著名な演奏家と共演をしているが、なかでも約30回の共演を果たしたK.ベルケシュ(cl.)との1994年ブダペスト公演は称賛を浴び、30年経った現在でもハンガリー国営放送により、しばしばストリーミング配信されている。

「ケマル・ゲキチ×福井直昭ピアノソロ&デュオリサイタル」は、2008年と2012年の2度にわたり東京オペラシティコンサートホールの超満員の聴衆を熱狂の渦に巻き込んだ。さらに2017年「武蔵野音楽大学江古田新キャンパス竣工記念特別演奏会 」として同大学ベートーヴェンホールで開催されたゲキチとのデュオリサイタルは、聴衆と互いに臨場感溢れる音楽体験を共有し、キャンパスの新たな幕開けに花を添えた。

【受賞歴】

1995年クロイツァー賞受賞。1999年ブルガリア国際コンクール「Music and Earth」全部門グランプリ受賞(審査員全員一致、史上最高点)。2019年ハンガリー ジュール市長より「ジュール市記念シルバーメダル」受賞。2023年「下總皖一音楽賞」受賞。

【その他】

ソロ、協奏曲、室内楽のCDをフンガロトン他のレーベルより4枚リリース、「グラモフォン」誌等でいずれも高い評価を得ている。ケマル・ゲキチとのライブ公演も収録した2013年リリースのソロ・アルバム「ヴィルトゥオジテ」(ALM)は「レコード芸術」特選盤に選出。

現在、東京二期会評議員、練馬区文化振興協会理事、日本私立大学協会私立大学基本問題研究委員会 学校法人政策部会特別委員、武蔵野音楽大学ピアノ研究会会長を務め、また日本高等教育評価機構評価チーム団長をたびたび委嘱される等、学内のみならず各種大学関連団体・機関の社会活動において重要な役割を果たす。また教授として多数の優秀なピアニストを世に輩出するほか、マスメディアへの登場も多く、音楽文化を教育・研鑽する大学の長として、音楽の枠に留まらない発信を常にし続けている。