声楽

松本 美和子 特任教授
担当:声楽

プロフィール

 武蔵野音楽大学卒業、同専攻科修了。1964年、日伊声楽コンコルソ特別賞受賞。1965年、毎日(現日本)音楽コンクール第一位、同時に海外コンクール派遣代表決定特別審査委員会の特別表彰を受賞。ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院を首席名誉賞受賞で卒業。1972年、ローマ・アカデミア・サンタ・チェチーリアを修了。
 1972年、ローマ国立歌劇場で「カルメン」のミカエラでデビュー以降、イタリア国内はもとよりベルリン、デュッセルドルフ、フランクフルト、バイエルン国立歌劇場、バルセロナ、ウィーン国立歌劇場、ロンドンのロイヤル・オペラ、シカゴのシヴィック・オペラハウスなど、世界各国の主要オペラ劇場に出演。共演した歌手もヘルマン・プライ、アルフレッド・クラウス、ホセ・カレーラス、ルッジェーロ・ライモンディ、ホアン・ポンス、カーティア・リッチャレッリ、ゲーナ・ディミトローヴァ、ホセ・ファン・ダム、グレース・ハンブリー、エヴァ・マルトン、ギネス・ジョーンズ等に及ぶ。
 1991年10月、ウィーン楽友協会にて、日本人としては初めての楽友協会主催によるドイツ歌曲の夕べに出演し大好評を博した。
 1996年4月には、トスティ生誕150周年記念コンサートを紀尾井ホールで開催し、トスティ100曲を歌いあげて大きな話題をよんだ。同時にトスティ歌曲集大成全74曲をCD録音し、「極めて芸術性の高い音楽」と絶賛されている。
 1998年4月、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」のタイトルロールで新国立劇場98-99シーズンの幕開けを飾り、新聞各紙で絶賛を博した。
 音楽活動の他にも次世代の育成をライフワークのひとつとして取り組んでおり、生徒の一人である佐藤美枝子が’98年チャイコフスキー・コンクールで日本人として初めて優勝したことは記憶に新しい。
 1999年はレスピーギ生誕120周年にあたり、それを記念して日本で初めて、全曲レスピーギのCDをビクターよりリリース。2002年は10月にトスティ歌曲集Ⅴ、12月に近代イタリア歌曲集Ⅱをビクターよりリリース。2002年12月にはソフィア国立歌劇場「ラ・ボエーム」の公演に出演。さらに2003年6月にはA.プレヴィン作曲オペラ「欲望という名の電車」(東京室内歌劇場主催)にも出演、好評を博した。2005年はデビュー40周年を迎え、紀尾井ホール、府中の森芸術劇場にて記念コンサートを行った。2009年には、プーランクのモノ・オペラ「声」で大成功をおさめ、以来ライフワークとして毎年同オペラを歌い続けている。1986年、ジロー・オペラ大賞、1990年、新日鐵音楽賞特別賞、1998年、モービル音楽賞を受賞。2006年4月には、これまでの演奏活動が高く評価され、紫綬褒章を授与される。2012年、これまでの功績を認められ、旭日小綬章を叙勲された。二期会会員。
 現在、ソロリサイタルをはじめ、精力的に演奏活動を続けるとともに、本学において後進の指導に注力している。

松本 美和子
松本 美和子